カテゴリー別アーカイブ: 信長誕生 扇谷上杉家

信長誕生 上級 扇谷上杉家 プロローグ

戦国時代初頭。関東では色々とごたごたがあって、北条早雲を始祖とする後北条氏が台頭した。その勢いに飲まれ、関東管領として名を馳せてきた名門・上杉家も凋落の危機に陥る。その中で、打倒北条、江戸城奪還の使命に燃える一人の上杉が居た。それが扇谷上杉家当主・上杉朝興である―――。

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【扇谷上杉家の野望】その1 枯れゆく杉、怒りの萌芽

☆未読の方は、まずはプロローグを読んだほうがいいかもしれません。

1534年6月、関東の平定を目指す上杉朝興は、太田資顕の勧めにしたがい富国強兵の道を歩み始めました。

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※こんこんと朝興を諭す太田資顕。やはり国が富まなければこの乱世も生き延びることはできないのだなぁ。

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【扇谷上杉家の野望】その2 北条と相対す

上杉軍は対佐竹軍との会戦を行い、小田家の本拠・小田城の城門前で防衛を担います。上杉朝興は佐竹義篤を待ち受けるために櫓へと近づきますが---。櫓から、思わぬ攻撃を受けました。

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※左下では宮城政業が櫓の攻撃を受けて崩れてしまった。小田家は愚かにも、当家と敵対するつもりらしい。それにしても城門前は櫓に囲まれていて、身動きが取りづらい。城門前の布陣は、実は当家にとって不利な状況だったのだ。

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【扇谷上杉家の野望】その3

扇谷上杉家では上杉朝興の娘・夢が髪結いを終えました。

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※上杉夢は美しく育った。名だたる将を手玉に取って上杉家に引き込み、その礎とするのじゃ!

さて、めでたい儀の裏で、扇谷上杉家は河越城、小田城、2つの拠点が攻撃にさらされ、難しい局面を迎えています。

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【扇谷上杉家の野望】その4 苦渋の決断

宇都宮・佐竹の侵攻に耐え切れなかった朝興は、失意のうちに小田城を後にしてしまいました。

しかし、トボトボと歩くその背後では予想外の光景が広がっていました。

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※なんと、小田城下で鉢合わせた宇都宮・佐竹が合戦を始めた。両家による小田城への攻撃は、たまたま同時に侵攻してきただけで、共同作戦ではなかったのだ。

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