【扇谷上杉家の野望】その4 苦渋の決断

宇都宮・佐竹の侵攻に耐え切れなかった朝興は、失意のうちに小田城を後にしてしまいました。

しかし、トボトボと歩くその背後では予想外の光景が広がっていました。

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※なんと、小田城下で鉢合わせた宇都宮・佐竹が合戦を始めた。両家による小田城への攻撃は、たまたま同時に侵攻してきただけで、共同作戦ではなかったのだ。

 

佐竹家の軍勢は宇都宮家の攻撃を受けて撤退しました。そこに山内上杉の援軍が到着。長野業正が強烈な騎馬突撃で襲いかかります。

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※宇都宮家・芳賀高経が突撃を受けて全滅した。も、も、もちろん、これも全て、この朝興の計算じゃ。

しかし、ハイエナのような執念を持った佐竹義篤は宇都宮家が全滅したことを知るや、再度小田城へと反転してきます。当家は佐竹家に対抗するために小金城から兵を出陣。小田城下で上杉連合軍1089VS佐竹軍2873の会戦行いました。

この会戦には敗北しましたが、山内上杉からの援軍・長野業正が奮闘します。

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※長野業正はとんでもない爺猛将である。この会戦において、佐竹の兵をちぎっては投げ続けた。

その結果、佐竹の兵は消耗して結果的に愛州宗通500の兵を残すのみとなりました。愛州宗通は小田城を強行して頑張りますが、救援の兵100を差し向けると撤退。ついに佐竹を撃退することに成功しました。

なんたる顛末でしょうか。上杉家は、こうして小田城を佐竹の魔の手から守り切ることに成功したのです。

 

さて、1535年9月になり、北条家との停戦期間も残すところ2ヶ月となってしまいました。じきに、再びその脅威に触れることとなります。

この月、房総半島に動きがありました。里見義堯が北条の盟友、下総の千葉家への侵攻を始めたのです。北条家は、千葉家に防衛の援軍を出しました。

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※里見は北条と敵対している。いいぞ、もっとやれ。

北条家の目が下総に向いているので、扇谷上杉家が行動を起こすチャンスでもあります。しかし、朝興は先の合戦により北条家との圧倒的な力の差を感じていました。

また、小田攻防戦によって、佐竹・宇都宮が当家の脅威となっていることもわかりました。そこで、方針を変更する一手に出ることにします。

北上。宇都宮攻めです。

uesugi1_4_5[1]※宇都宮家は当家の河越城から見ると古河足利家の先にあって、結構離れた場所にある勢力である。

宇都宮家は小田城の侵攻で兵が消耗しているので、当家の兵で攻略できると踏みました。宇都宮の攻略が成功した後には、佐竹を攻略。さらに南下して房総半島を狙う転換をはかります。

これが成功すれば、仮に本拠・河越城のある武蔵を北条家に攻略されても、いざとなれば北方に活路を見出すことができます。誇りを捨てても、お家断絶は避けなければならないのです。

しかしこの作戦は、河越、岩付といった武蔵の兵をほとんど動員するため、北条への隙を見せる捨て身の作戦でもあります。場合によってはかなり不利な状況になりかねない苦渋の決断でした。

 

1535年10月。扇谷上杉家は宇都宮攻略の兵を出陣。狙うのは、宇都宮家の本城、宇都宮城です。

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※その匂いを嗅ぎつけてか、古河足利家も宇都宮領の切り取りをはかって真岡城に出陣。抜け目ない。

 


 

風邪を引きました……。

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