【本山親茂の野望】その2 音羽の戦い

本山家は音羽の地で、武田・朝倉の連合軍を一掃するべく大会戦を開きました。

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双方を比較すると、兵力はほぼ互角です。しかし、武田は5部隊、本山は6部隊で、部隊数で有利です。馬場信春は強敵ですが、数で包囲すれば倒せない敵ではないはず。なんとか包囲したい。

相手には馬場信春、保科正俊、飯尾定宗といった猛将に加え、竹中半兵衛がいますが、こちらにも赤井直正、鈴木佐太夫、松永久秀、三好義賢ら優秀な武将が会戦に参加しています。将の質はこちらが優勢と見ました。

この合戦の総大将・鈴木佐太夫は6部隊を2部隊ずつの3つに分けました。作戦は、三好義賢らを左翼、松永久秀らを右翼として、左右の敵を各個撃破、敵総大将・馬場信春の後方に周り、ジリジリと前進する本隊とで挟撃して殲滅します。

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※松永久秀隊は神速を発動。急いで右翼と合流する。

進軍を始めた右翼で竹中半兵衛隊、左翼で保科正俊隊を発見。どうやらそれぞれ1部隊のようです。

竹中半兵衛は戦法・今孔明を発動し、本山軍を牽制。これにより右翼の兵は弱化し、進軍を停止させられます。しかし慌てず、様子を見ます。

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※半兵衛の今孔明は攻撃中の部隊を弱くするだけでなく動けなくしてしまう鬼畜戦法である。

左翼では三好義賢が保科正俊を相手に苦戦しますが、小数の部隊でこちらの陣地に誘い込み、側面から矢の雨を降らせて殲滅しました。

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そして佐太夫本隊では朝倉景紀を発見。佐太夫が狙い撃ちを発動すると、景紀はなぜかあさっての方向に斉射を暴発。そこを側面から攻撃しますが、後方から現れた敵の総大将、馬場信春がそれを阻みます。

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※馬場信春が、景紀を側面攻撃している三好義賢隊に向かってきた。

さらに鈴木佐太夫の部隊が一時、右方から現れた飯尾定宗の側面攻撃にさらされて崩れますが、急襲を発動した赤井直正が乱戦に持ち込み、これを退けました。

飯尾が潰走したのを見届けて、鈴木佐太夫が馬場信春に向けて斉射を発動。そこに竹中半兵衛を撃破した右翼の松永久秀が合流し、背面から追い立てます。包囲された馬場信春はあっという間に兵を失いました。

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※斉射を受ける馬場晴信。前後だけでなく、側面からも赤井直正による猛攻を受けている。

その間、朝倉景紀は左方の三好義賢部隊に気を取られ、救援をする気配がありません。結局、馬場信春は潰走。鈴木佐太夫は大会戦を制しました。

motoyama3_2_8※戦利品として名馬「黒雲(くろくも)」を入手した。武田信玄の馬ですが、一体どこから持ってきたのだろう。

 

さて、気が付くと、大会戦の敗北により兵力を失った武田家の領地が、織田家からの攻撃を受けています。それを好機と見て、本山家も武田領の切り取りを考えていました。

そんなおり、織田家から援軍の要請が舞い込みました。武田領・大垣城攻略の援軍を要請してきたようです。

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※信長「この乱世を制するため、貴様の力を借りたい」

一応現地を確認してみると、、まさに今、当家の十河一存が攻めている真っ最中でした……。

motoyama3_2_10※攻略目標を攻めている最中の勢力に、その城を落とす援軍の依頼をしますか……。

しかし、現在は武田家との交戦の最中。敵の敵は味方です。新たな敵を作るのは得策ではないと考えた親茂は、援軍の要請を受諾。これにより織田とは停戦となりました。

およそ2ヶ月後、松永久秀の部隊も包囲に参加し、大垣城は落城して織田家の所領となりました。

本山家の兵力で攻略したと言ってもいいようなものなので、少し釈然としません。そんな親茂に、織田家当主・織田信長から一言。

motoyama3_2_11※「大儀であった」

さすがは戦国の風雲児。

 

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