【三浦貞広の野望】その4

1568年7月、ついに三浦軍は高田城から出陣。美作の山々を越え、三村家の本拠・備中松山城へと向かいます。

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この侵攻にあたって、浦上宗景に援軍要請をしています。しかし浦上領内に動きはなく、援軍を出陣する気配がありません。

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※久世に着いても、浦上家は動かない。こんなはずは……。

それでも兵を進める貞広ですが、備中松山城の手前、有漢にまでさしかかっても動きはありません。この時点で出さないとなると、期待するには厳しくなりました。

 

翌8月、浦上家に動きのないまま、貞広隊は備中松山城にたどり着いてしまいます。

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※叔父・貞盛とともに“一門衆”を光らせる貞広隊(兵1000)だが、上野隆徳(兵2000)は三浦家中で随一の統率センスをほこる牧国信と互角である。戦闘の苦手な貞広隊では勝つのは難しい。

 

援軍がなければ勝ち目はありません。城下を守る上野隊と激突というところで、撤退を決断。備中を後にします。

 

それでも諦めきれず、浦上家を引き込むための行動を何度も試みました。援軍の要請はまだ有効なはずです。何かの間違いがあって出陣しなかった可能性もあるので、辛抱強く進軍と撤退を続けます。

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※この侵攻は失敗だ……。高田城に戻るとしよう。

 

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※とみせかけて、踵を返すということまでしてみた。しかし、浦上宗景はだんまり。なしのつぶてである。

 

 

その後も、あの手この手で出陣をうながしますが出陣の気配はありません。

浦上家は親毛利の立場を崩すつもりがなかったのか、この状況を静観したのでした。

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※いくら頑張っても、浦上宗景が動くことはなかった。何かが不足していたのだろうか。

 

そんなことを繰り返しているうちに時間が過ぎ、年貢の時期、9月がやってきました。これで兵糧を得た三村軍は、補給を完了。腰兵糧はふたたび120日分に戻ります。

 

 

気がつくと、翌月には毛利家との停戦が切れる時期です。毛利元就のもとへとあらかじめ購入しておいた家宝を贈り、外交工作をすすめます。

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※月初めの評定では停戦や同盟が切れることを教えてくれるので、しっかり確認したい。

 

同月、南方に動きがありました。瀬戸内海で海戦が勃発。四国から三好軍が侵攻を開始し、宇喜多直家の居城・下津井城へと攻撃を開始したのです。

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※与島では激しい攻防が繰り広げられた。下津井城は宇喜多秀家が築いた城らしい。

 

これで宇喜多家の兵力も失われ、浦上家は兵力に余裕がなくなってしまいます。今回の援軍がいよいよ絶望的になりました。

しかし、侵攻の機会は今回が最後ではありません。次回に向けて、準備をすすめます。

 

そんな中、ある報が舞い込みます。

 

 

1568年12月、反毛利連合結成。

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この連合は三好家を盟主とし、赤松、山名、別所、波多野らで結成したものです。

 

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※見づらいが、赤い背景の[連合]がついた勢力が反連合。但馬から四国にかけて、帯のような形で連合が組まれた。

 

その後、すぐに三好家から使者が到着。使者は反毛利連合の勧誘でした。

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※「我らと共に毛利元就を討ち滅ぼそうではないか」。連合に加入すると、連合に加盟した勢力とは即停戦状態となり、両家の信用が毎月10ずつ増える。そして敵連合に所属する勢力とは基本的に停戦ができなくなる。

 

反毛利連合が結成されると、対抗して親毛利連合が結成されます。

親毛利連合には、毛利家と同盟を結んでいる浦上・三村家が加入することが予想されます。三浦家が反毛利連合に加盟すれば孤立状態になります。毛利、浦上、三村と四方を敵に回すとなると、滅亡は必至です。

うかつに連合に入るわけにはいきません。この誘いを断りました。

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※血の気が多い三好家当主・三好義継。ちなみに、毛利元就から親毛利連合の誘いは来なかった。

 

連合が結成されると、やはり浦上家と三村家は親毛利連合に加入しました。

浦上家と三村家がともに連合に加入したことで、両家は停戦。三浦貞広による浦上家への援軍要請は破棄されます。

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連合の期間は36ヶ月間。この連合が結成されたことで、3年は浦上家に三村家攻略の援軍を期待できなくなりました。

 


こうして三浦家による備中松山城への侵攻は失敗。高田の兵を引っ張り回し、兵糧と浦上家の信用を失う結果となったのです。

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※援軍を出さなかったのは当然の対応とも言えるが、援軍が出せないなら出せないという一報くらいは出せるはずである。

 

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【三浦貞広の野望】その4」への4件のフィードバック

  1. セッサイ

    更新お疲れさまです。
    初戦は失敗ですが、紆余曲折を経るのが三浦家らしさでしょうか。貞広殿のとぼけた顔がなんとも良い味をだしています。
    連合も迂闊に加入すると突然同盟を破棄されていたりするので、加入は慎重に判断しないといけませんよね。なけなしのお金を貢いだら破棄とか…。

    寒くなってきましたのでお体に気を付けながら三浦三昧してくださいませ。

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >セッサイさん
      コメントありがとうございます!

      ここまでしても援軍が出ないとは……無念でした。
      紆余曲折は、たしかに三浦家らしいのかもしれませんね。そう考えると気が楽になります。貞広公の表情を見ながら心を落ち着けて……三浦三昧します(?)

      >連合も迂闊に加入すると突然同盟を破棄されていたりするので
      同盟破棄まであるのですか。ここで毛利・浦上に同盟を破棄されてしまえば、たぶん滅んでしまいます。危険な勧誘でした。

      温かいお言葉、ありがとうございます!mm はげみになりました!

      返信
  2. 羽州の子狐

    浦上家もなかなか強かと言うかなんというか…要請した援軍が来ないだけならまだしも(それも酷いですけど)、外交関係が断絶になるのは困りますよね…今回は要請先と停戦が結ばれたので大丈夫みたいですが。

    確かに援軍を出せないなら知らせて欲しいですよね笑
    もしかしたら浦上宗景も直前まで迷っていたのかもしれないですね。

    前の方も仰ってますがお体に気をつけてプレイなさってください!

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >羽州の子狐さん
      コメントありがとうございます!

      浦上家は、さすがにここまで生き残ってきた大名なので、無理はしないのでしょう。この状況で援軍を出せというほうが無理があります。常識的な判断でした。
      おお、要請先が援軍を出さないまま停戦期間が終わると、断絶になるのでしたか。それは……危ないところでした!(^_^;)

      >もしかしたら浦上宗景も直前まで迷っていたのかもしれないですね。
      そうかもしれません。
      しかし、援軍が出なかったことで、三浦家(というかプレイヤーの心)にわだかまりを残すこととなりました……。

      温かいお言葉、ありがとうございます!mm はげみになりました。

      返信

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