【三浦家の野望】その15 天駆けて

1540年4月、山名領・八橋城を攻略した尼子経久は次の標的を三浦領・羽衣石城とさだめて出陣しました。

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※「尼子経久隊が、羽衣石城に約3000の兵で攻め寄せてくるか……!」

 

 

三浦家は羽衣石城の防衛にあたらなければなりませんが、米があまりありません。つぎの収穫まで半年ちかくあることを考えると、あまり兵を動員するわけにはいきません。

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※高田城の防衛をおえた貞盛を向かわせようかと思ったがひとまず帰城。防衛に失敗した場合の最終兵器としてとっておく。

 

そこで三浦家は、同盟国・山名家に援軍を要請します。山名家の当主、山名祐豊は貞久の要請をうけて出陣。羽衣石城に入りました。

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※経久隊のすぐ前を進むという大胆な行軍。

 

三浦軍にはさらに国人衆・小田草頭領が援軍として到着します。

尼子経久と対峙した三浦貞久は会戦を開くべきか考えます。経久は1部隊なので、3部隊で包囲すれば防衛はたやすそうです。尼子からの侵攻に備えたい今は、被害をすこしでも減らしたいところなのです。

貞久は経久を相手に何度も夜襲をしかけられるという痛い目を見ていますが、今ではかなり成長しています。悩ましいところですが、夜襲はうけないものとして羽衣石城で会戦を開くことを決めました。

 

 

 

 

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※ノーウェイ! 成長したとは言っても、知略の差は30以上あったのだった……。

 

 

案の定、貞久は夜襲をうけました。三浦・山名軍は散り散りになって退路を求めます。

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※夜襲をうけて混乱しているので、とても足が遅い。

 

厳しい展開になりましたが、尼子経久は1部隊。羽衣石城の守りにもたすけられて経久が到着するまでに混乱はおさまります。

しかし小田草頭領は尼子経久の『詭計百出』、騎馬突撃をうけて撤退しました。

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※小田草頭領ーっ!

 

 

三浦貞久は小田草頭領が時間を稼いでくれたおかげで体勢をたてなおし、尼子経久とどうにか向き合います。貞久隊の副将・山田重直は『足止め』で経久の動きを封じにかかりました。

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※ひとまず動きを止めればなんとかなる!

 

これをうけた経久の副将・三吉隆亮は『神速』を発動して足止めを打ち消します。

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※速度弱体系をうけても、速度強化戦法をかければ効果は打ち消されるようだ。この展開を予想していたということか。

 

しかし、その後は尼子経久も精彩を欠きました。山名祐豊が経久の攻撃をひきつけて鼓舞を発動。三浦貞久が背後から弓をしかけると、経久隊は崩れます。

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※経久が小田草頭領を相手に全力をつくした結果、夜襲による優位は失われている。さすがの謀聖も「押されているか……」と弱音を吐くまさかの展開。

 

経久はその包囲をとけず、壊滅。兵数、部隊数の差を活かし、三浦・山名連合軍は謀聖の夜襲をしりぞけたのです。

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※くっ……退くぞ!

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※勝利

 

 

 

それから尼子家は何度も三浦領へと侵攻してきます。とくに高田城では激戦が繰り広げられることになりました。

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しかし高田城の尼子側(西側)には全く整備されていない荒れた山道しかありません。地の利に恵まれた三浦軍は、各個撃破によってつぎつぎと尼子軍を撃退しました。

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三浦家はこの戦の裏で、備前の浦上家と婚姻同盟を結びます。貞久の娘・福を浦上政宗に嫁がせました。これにより、背後のうれいはなくなります。

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※「申し出、ありがたきことだ。これより一門として、働かせてもらおう」

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※戦のさなか、あわただしい輿入れとなった。

 

それから高田城は尼子国久、尼子経久、尼子詮久、尼子久幸と尼子一族から絶え間ない攻撃をうけますが、全て固い守りによって撃退に成功。その一方、尼子家は三浦領への無理な侵攻がたたって、かなりの兵力を失うことになりました。

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※「尼子経久 その首、差し出すがよい!」 いつになく強気の貞盛。夜襲が怖いので会戦は開かず、挟撃で応戦した。

 


 

 

時は流れて1541年6月。三浦領の南では、三村家が浦上領・下津井城へと侵攻していました。

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三村家は三浦領にたびたびちょっかいを出してくる尼子家の従属勢力です。高田城の侵攻によって尼子家も弱っているはずなので、今が三村家を攻める好機かもしれません。三村領への侵攻を考えているところに、衝撃的な報が舞い込みます。

尼子家当主・尼子経久が死亡したのです。

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※三浦貞久と死闘を繰り広げた謀聖は、ついに往生したのだった。死因は腰の悪化から体調を崩したのではと思ったが多分そうではない。

 

尼子家の家督は経久の孫・尼子詮久がつぐことになりました。家督をついだ詮久は力をしめすように、総勢およそ6500の兵を出陣。自ら4000の兵を率いて高田城へと向かってきたのでした。

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【三浦家の野望】その15 天駆けて」への6件のフィードバック

  1. 忍城

    夜襲笑わせて頂きました(笑)
    しかし、これだけ喰らうのもひどいですね。貞久公は夜はちゃんと寝る派なんでしょうか…

    会戦はプレイヤーが一方的に仕掛けられて、敵には退却すら許さないインチキ仕様だと思うのですが(面白いですが)、それを安易に使わせない謀聖はやはり流石ですね

    会戦と言えば、一枚マップをさらに拡大した状態で出来たら最高なのにな~と思います
    城前会戦も、城の改修具合が反映されてたりするとより興奮できるのですが(笑)
    砦クラスの支城と小田原クラスの巨城では、やはり違いが欲しいですよね

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >忍城さん
      コメントありがとうございます!

      貞久は夜襲を受けるのがお約束みたいになってしまいました。それも謀聖あってのことだったのですが、他界してしまうと少しさびしさも感じます。

      はい、会戦は本当にインチキ仕様ですよね^_^;

      >会戦と言えば、一枚マップをさらに拡大した状態で出来たら最高なのにな~と思います
      いいですね! そうなればきっと敵将も退却できますし、理想的です。

      私も改修具合の反映とか城ごとの違いを表現して欲しいと思っていました。むしろこれがないことに違和感を感じていたくらいなのですが、城の数も多いので実現するのが難しいのかもしれません。

      次回作はどうなるのでしょう。会戦が進化する方向なら、せめて城ごとの違いが表現されていれば嬉しいですよね。

      返信
  2. 相模原

    謀聖さんでもお迎えが…
    詮久くんも気合い入ってて尼子はまだまだ気が抜けないですね
    夜襲はご愛敬(笑)

    さて、前回相談させていただきましたが『信長誕生』の椎名家で始めました
    三度の滅亡を乗り越えようやく富山城を落とすところまでいきましたが、気がつけば本願寺が神保・畠山を吸収しており20000近くで攻め込まれ長尾との従属関係を切るに切れない状態です。
    因みに三浦家は開始早々尼子に吸収されて、貞久公は朝倉家に居りました…

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >相模原さん
      コメントありがとうございます!

      詮久はかなり焦っているようですが、さすがに経久と比べると見劣りです。
      尼子家をまとめることができるのでしょうか。。

      >『信長誕生』の椎名家で始めました
      なんと、椎名家を選ばれたのですね! 難易度は高そうです。
      椎名家をクリアするころには、だいたいどの勢力でプレイしてもクリアできるようになっているのではないでしょうか。従属先の長尾家も遠くて大変そうですが、相模原さんが無事クリアされることを願っています(-人-)

      そして貞久は朝倉家……。それまでにどういった経緯をたどったのか、気になるところです。。

      返信
  3. なみたろう

    猛将・貞盛がますますアグレッシブになってきましたね(笑)
    これが若さというヤツでしょうかw

    そしてついに謀聖が逝きましたか・・・
    ちょっと寂しい気もしますけどね。

    しかし大軍のさばき方が見事ですね!

    6500の兵をいかにさばくか見ものです。
    がんばってください!

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >なみたろうさん
      コメントありがとうございます!

      貞盛は猛将とはいえまだまだの武将です。
      口から出る言葉はでかいのですが……たしかに、これこそ若さかもしれません^^;

      謀聖には苦しめられましたが、いざ逝かれるとライバルがいなくなって寂しくなりました。
      三浦家としてはかなり楽になるのですけどね。

      大軍相手といっても、高田城の西にあるのはレベル1の道なので、合戦に参加できる敵方の部隊は減るのです。
      天然の要害に守られているといえるかもしれません。
      詮久の6500を相手にするにも、こうなると防衛は楽です。ただ兵力では負けているのでがんばります!

      返信

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