【三浦家の野望】その14 高田城、奪還せよ

山名家が八橋城を攻略したころ、阿波の細川家が力を取り戻しつつありました。備前の浦上家は海をはさんで領地を接している細川家に対向するため、三浦家への接近を考えます。前々から浦上家との友好関係を築きたいと考えていた三浦貞久はさっそく山田重直に命じて使者を派遣しました。

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※「細川家に対抗すべく協力したい」周りに大きな勢力があると、こういう理由で姿勢が“関心”になることがある。

 

 

さて、三浦貞久は山名家が八橋城を攻略した時の状況を見て、一つ楽観的な予想を立てていました。それは、三浦家が高田城へ兵を出したとしても、尼子経久は援軍を出せないのではないか。というものです。

さきの戦いにおいて山名祐豊に八橋城を攻められても、経久は動きませんでした。これは、何か動くことができない事情があるのだと考えるのが妥当です。それが何なのかはわかりませんが、もしそうだとすれば今が高田城を攻略する好機です。

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※八橋城への援軍を送らなかった経久。高齢なので病に伏せているのかと思ったが、そうでもない。かるいぎっくり腰くらいなら可能性はある。

 

1539年10月、三浦家は高田城の奪還を決断。羽衣石城、津山城から2部隊を出陣します。津山城は念のため兵を残し、城兵の半数、1300で出陣しました。

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※猛将・三浦貞盛が出陣。羽衣石城はともかく、津山城はへたをすると周りから攻撃を受けてしまいそうでハラハラする。

 

高田城を守る佐世清宗、佐波隆秀は三浦家の攻撃をみとめると城下に布陣。しかし、やはり尼子経久には動きがありません。

一方、三浦軍のもとには三星衆がかけつけます。三浦軍と尼子軍は高田城下で衝突。両軍は会戦で決着をつけることとしました。

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※三浦軍4000VS尼子軍1900。尼子家は国人衆を重視していないので、国人衆からの援軍はこないのだ。

 

会戦では、少数で出た佐世清宗を三星衆がうけおい、左方、佐波隆秀は三浦貞久・貞盛が挟撃をはかります。挟撃は成功し、三浦軍は順調に攻撃をくわえていきました。

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会戦が進むと、数におとる尼子軍はほぼ壊滅。佐世清宗が潰走して、この会戦の大勢は決しました。

しかし不利を悟った佐波隆秀は三浦貞久に向かって突撃。

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※しかも、”撹乱”で動きを封じた上で突撃するという手練であった。

貞久は突撃をうけて兵を失いますが、なんとかしのぎきり、会戦に勝利します。

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※毎度のことだが、少し前に出すぎたようだ。つい突撃を受けてしまう。

 

会戦に勝ち、敵兵を一掃した三浦軍は、高田城の城門に攻撃を加える機会を得ました。しかし、ここでは城門には攻撃をせず、そのまま包囲に移ります。

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※経久の影に怯えながらも、声をあげて高田城を包囲する三浦軍。左下にいる三村家の竹内久盛はあいかわらずのんきなものである。

 

貞久は高田城の攻略と平行して、山名祐豊に同盟を求める使者をおくります。交渉はまとまり、三浦・山名家は反・尼子家を目的とした24ヶ月間の同盟を結ぶことになりました。これにより、東から攻撃される心配はなくなります。

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※八橋城の攻略が成功したことで、三浦家に対する山名家の信頼はうなぎのぼり。過去のことは水に流し、三浦・山名家に正式な同盟関係が結ばれた。

 

 

三浦軍の包囲が2ヶ月にもおよぶと、高田城も疲弊しました。しかし、この状況になっても月山富田城の尼子経久は援軍を出してきません。

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※これはもう落城したも同然。なんか貞盛はひたすら気勢を上げているようだ。

 

1540年1月、けっきょく尼子経久は動かず、高田城は三浦軍の包囲にたえかねて落城。ついに三浦家は本拠・高田城の奪還をはたしたのです。

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※まー、この三浦貞盛の手にかかればこんなものです。

 

同月、本拠奪還をよろこぶ三浦貞久のもとに、同盟国・山名家から使者が到着します。その使者は、八橋城への応援要請。もちろん尼子からの攻撃で、尼子軍を率いるのは尼子経久です。

三浦家が高田城を攻撃していた時に、経久の狙いは再び八橋城へと向けられていたのでした。

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※こうして攻撃するなら、なぜ経久は八橋城が攻撃をうけた時に援軍を送らなかったのか? やはり家中にいざこざがあるのだろうか……。

 

三浦貞久は自ら八橋城の救援に向かいますが、尼子の動きに応じてその従属勢力・三村家が高田城に進軍してきたため、思ったように救援がだせません。

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※「我らの高田城を目指し、総勢2500の敵が攻め寄せております」連携というわけか。

 

高田城は三浦貞盛が守りきりましたが、山名家の八橋城は落城。城攻めを終えた尼子経久は、ゆうゆうと月山富田城へと帰還していきました。

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※貞久も会戦で対抗したがかなわず、八橋城はあっというまに落城。すさまじい強さである。

 

高田城を奪還したものの山名家の八橋城が落城し、また尼子家が盛りかえしてきました。

しかしこの戦いを通して、三浦家は山名家との同盟を締結、その裏では浦上家とも良好な関係となり、周辺国との外交状況はかなり改善されたのでした。

 

 

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【三浦家の野望】その14 高田城、奪還せよ」への8件のフィードバック

    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >たろうさん
      コメントありがとうございます! 書いてる人です。

      いつも見ていただいているということで、ありがとうございますmm
      今後とも、「三浦家の野望」にお付き合いいただければうれしいです!

      返信
  1. なみたろう

    じわりじわりと戦局が好転していますね!

    いや~しかし。

    貞盛の勝鬨画面に違和感がなくなってきましたね(笑)

    私は今「信長誕生」シナリオの西園寺家でやってますが、
    浪人として流れてきましたよ~。貞盛(笑)。

    さっそく城主にして鍛えています。

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >なみたろうさん
      コメントありがとうございます!

      三浦家の外交状況が改善されたのは、前進になりました。この調子で何とか生き残りたいところです。
      貞盛は猛将になって更に頑張っていますね。落城時の無表情にも確かに違和感がなくなりました。慣れとは怖いものですね……!

      西園寺家プレイとは、いい選択だと思います。

      >浪人として流れてきましたよ~。貞盛(笑)。
      そしてなんと……! ^_^;
      どうか大切に育ててあげてください。。

      返信
  2. 相模原

    はじめまして
    いつも読ませてもらってます

    謀聖さんの狙いはなんなんでしょうかね
    ますます分からなくなってしまいました

    さて、自分もようやくPKのプレイに慣れてきたのでどこか弱小勢力で始めようと思ってるんですけどオススメとかありますか?

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >相模原さん
      はじめまして。コメントありがとうございます! 書いてる人です。

      経久の狙いは全く謎ですね。もしかすると常人には計り知れない謀を秘めているのかもしれません。。

      おすすめの弱小勢力……。求めるものによって変わってくると思いますが、やはりやりごたえを求めているのでしょうか。でも、慣れてきたころならあまり無理な勢力を選ばないほうが楽しめると思いますよ。
      「桶狭間の戦い」シナリオで考えると、有馬家、斯波家、姉小路家あたりはいいと思います。それぞれ、別々の意味で辛い状況にあります。

      それよりもキツさを求めるなら、河内畠山家や二本松家は難易度が高いと思います。どっちも支城一つの勢力ですが、二本松家は従属ができないし、河内畠山家は立地に難があります。

      ちょっと簡単に書いてしまいましたが、この際、おすすめの勢力を記事にまとめたいくらいです……と、こう書くとだいたいまとめないのですが。。
      読んでいただいてありがとうございますmm

      返信
  3. 匿名

    お疲れさまです。経久は病身と踏んでましたが、違いましたか。
    「AIの思考の都合」とか「偶然」とかで済ませることもできるのに、
    ぎっくり腰とか家中のいざこざとか深読みしている管理人さんの
    コメントが面白いです。もうぎっくり腰としか思えない。

    プレイリポートを楽しみにするあまり、他家でプレイしていても
    三浦家の動向を常にチェックするようになってしまいました(笑)

    先日のプレイでは高田城を4年も守って奮戦していると思ったら、
    貞盛が山名に、則治が浦上にそれぞれ籍を移してしまっていて
    三浦家は当主の貞久ひとりでした……。

    「三浦家の野望」では、最後まで移籍や討死がないことを願います。

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      コメントありがとうございます!

      経久はまだまだ健在でした。腰以外は……。

      いや、この状況に対して深読みと言っていいのか。。アホすぎて読んでくださっている方がついてこれるのだろうかと思うこともあります。(思うだけで結局そのままなのですが……)このように感想いただいてありがたいです!
      単に、不都合を妄想によって軽くしようとしているのかもしれません。
      ただ私としてはその妄想のためにプレイしているようなところもあります。私にとって、シミュレーションゲームとはそういうものなのです。もしもそれが面白く伝わったのなら、このブログを作った意味もあったというものです。というのは、ちょっとおおげさですが。。

      >三浦家は当主の貞久ひとりでした……。
      おぉ……悲しすぎますが、よくぞ四年も守りましたね。則治はともかく、貞盛は何をしとるんでしょうか。そのまま生き残りそうではありますが。
      「三浦家の野望」では二人とも今のところ大丈夫ですが、無理をかけるとけっこう討ち死にしたり捕縛されたりするんですよね。気をつけます。

      読んでいただいてありがとうございますmm

      返信

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