【三浦家の野望】その5 高田城の戦い

☆前回、この戦いを11月としていましたが、実際には12月でした。。(修正済み)

 

三浦貞久は美作・高田城に侵攻してきた山名軍を迎え撃つため、城門前に布陣しました。

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※いったん城から離れたのに、どうやって城門前に布陣したのかは謎。抜け道でも使ったのだろうか。

 

 

 


 

三浦軍は高田城の兵1000を三浦貞久隊、三浦貞盛隊の2部隊に分けています。さらに三浦家を支持する国人衆・江尾衆がかけつけ、計3部隊の構成です。

 

三浦軍(兵数 1682)

(兵数/ 統率/ 武勇)

  • 三浦貞久(500/ 55/ 53)
  • 三浦貞盛(500/ 49/ 51)
  • 江尾頭領(682/ 60/ 60)

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※じつは、この戦に参戦している武将の中では国人衆・江尾頭領が最強である。えび。

 

対する山名軍は当主・山名祐豊と、行松正盛の2隊です。

山名軍(兵数 3300)

(兵数/ 統率/ 武勇)

  • 山名祐豊(1900/ 55/ 54)
  • 行松正盛(1400/ 53/ 55)

 


 

兵数におとる三浦軍は、普通に戦えばかなり厳しい戦いとなります。

この会戦で頼りにするのは、三浦貞久隊の副将・中村則治の戦法『離間』です。『離間』がかかった武将は同士討ち状態になり、一定時間、味方も攻撃するようになります。

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※オレンジの円が戦法の有効な範囲。この円の中にいる敵部隊は、同士討ち状態になる。

これで山名祐豊と行松正盛を同士討ちさせ、兵数の逆転をねらいます。

 

ただ、うまく同士討ちさせるには、敵部隊を円の中におさめるだけでなく、敵同士を近くに誘導する必要があります。

『離間』は采配ゲージの消費が多く、基本的に連発はできません。与えられたチャンスはそう多くないのです。

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※黄色いゲージの中で赤くなっている部分が消費される采配ゲージ。4も消費するので、『離間』は強力ながら、かなり重い戦法といえる。

 

今回は、敵部隊の位置を調整するため、敵を城の左手に誘い込みます。その誘導役は、江尾衆がにないます。

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※えっ?

 

そして左手の城門前で待機した貞久隊が、おびき寄せられた敵に『離間』をしかけます。

もしも江尾衆が途中で壊滅するなどして誘導がうまくいかなかったときには、貞久の横に配置した貞盛がおとりになって敵の位置を調整するのです。2隊にわけたのは、そのためでもあります。

 

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※えっ?

 

うまくいくかは、やってみなければわかりません。

 

高田城の天候は霧です。霧だと敵の発見は遅れます。三浦軍にとっては敵の動きがわかりにくいので、あまり嬉しくない状況ですが、同士討ちをしかけるには丁度よい天候かもしれません。

 


 

 

法螺貝の音が響き、高田城の戦いが始まりました。会戦が始まると、櫓の物見がすぐに敵部隊を発見。やはり、敵の部隊同士は離れています。

作戦どおり、まず江尾衆が行松正盛をさそいます。三浦の本隊は山名軍に発見されないように注意しながら、城門前に引いて機を待つことにします。

江尾衆がうろうろしていると、狙いどおり、行松正盛の注意をひくことに成功しました。

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※国人を囮につかう非情の図。画像中央にいる赤いのが行松正盛。右下が山名祐豊だが、位置的にかなり離れている。うまく誘導できるだろうか。

 

しかし城門前にたどり着くまえに、行松隊が突撃を発動して江尾衆に突っ込んできました。

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下手をすれば壊滅してしまう危機でしたが、江尾衆は柵に助けられて難をのがれます。

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※拡大すると柵があることがわかる。助かった。

 

その後、江尾衆はふたたび突撃をうけますが、柵や櫓を利用してなんとか逃れていました。

そして敵の総大将・山名祐豊もようやく行松正盛に追いつきます。

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※戦場では霧が晴れて、同士討ちっぽい雰囲気も薄れてしまった。

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※必死で山名軍を誘導する江尾衆。

ここで敵の両部隊が接近し、『離間』を発動する好機が訪れます。なかなか良い形をつくることができました。

 

貞久としてはさらに引きつけたいところです。ところが、祐豊はここで江尾衆にむけて騎馬突撃を発動。江尾衆を粉砕にかかります。

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突撃をうけた江尾衆は乱戦にもちこまれ、窮地にたたされました。このままでは壊滅し、貞盛が敵の誘導をすることになります。

またうまく誘導できる保証もありません。貞久は、早々に『離間』をかける決断しました。

 

まず江尾衆が『用心』を発動。守備力を上げ、壊滅までの時間をかせぎます。

さらに、貞盛が敵部隊に『逆撫で』を発動。敵の守備力を下げにかかりました。

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※敵の総大将・山名祐豊の突撃にさらされる江尾衆。しかし、離間にはもってこいの配置になった。

 

そして本命の『離間』です。今発動すると、対象は山名祐豊だけです。本当なら敵の両部隊を同士討ち状態にしたかったところですが、そんなことを言っている場合でもありません。山名祐豊だけを相手に、『離間』をかけることにしました。

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※もうちょっと前進すれば行松も同士討ちさせれそうだが妥協した。しかし、これでうまくいくのだろうか。

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※かしこい則治が余裕の『離間』を発動。

 

 

中村則治の『離間』によって山名祐豊隊は混乱。江尾衆は突撃をうけて壊滅しましたが、行松正盛もまともに突撃をくらいます。乱戦のなか、正盛隊は壊滅しました。

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※どうやら、作戦はうまくいったようだ。してやったり。山名軍には何が起こったのかもわかるまい。

 

これでついに兵数が逆転しました。

その後、高田城の会戦は中断。

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※敵を前にしながらも、会戦の指揮を中断なさいますか?

 

 

 

兵をうしなった山名祐豊は高田城の攻略をあきらめ、羽衣山城へと退却していきました。こうして三浦家は山名侵攻軍の撃退に成功したのです。

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※一難去ってまた一難も去った。これが三浦党(と江尾衆)の力なのだ。この戦いの後、ようやく1536年が終わろうとしていた。

 

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【三浦家の野望】その5 高田城の戦い」への2件のフィードバック

  1. masaro

    いつも楽しく読ませてもらってます。
    テンポや文章がお上手なので読みやすくて良いですね。今の感じで続きを期待してます!

    超級モードが導入されたようなので、
    是非弱小大名でのプレイを期待です(笑)

    新規勢力作成なども面白そうですが、
    コンセプトが違いますかね…。

    返信
    1. 木坂万倉 投稿作成者

      >masaroさん

      コメントありがとうございます! 書いてる人です。

      超級ですか。あ、あれは弱小勢力でプレイするモードではないのでは、と思っておりますが(^_^;)
      ただ、一度くらいはクリアするつもりではいます。弱小でやってみて、面白ければ書くかもしれませんが、まだちょっとわかりません。すみません。
      まずは三浦家が先なので、その後に考えようと思います。

      読んでいただいてありがとうございます!mm

      返信

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