【三浦家の野望】その4 山間の攻防

1536年11月、山名祐豊による侵攻の報をうけた三浦家は、尼子陽動の兵を撤退することを決めました。これにより、対尼子の陽動作戦は一時中止になります。

陽動の兵がなくなったことで尼子経久が高田城にむけて動き出すかもしれませんが、そうなれば山名の兵と高田城下で鉢合わせになって、敵同士で争うことになるはずです。三浦家にとっては、かえって都合のよい展開になるかもしれません。

 

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※と、うまくいくこともないとは思うが。「これより帰城する」腰兵糧も残りわずかとなっていた。

 

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【三浦家の野望】その1美作侵攻

☆未読の方は、まずはプロローグを読んだほうがいいかもしれません。

 

1534年6月、三浦家の野望が始動しました。三浦家当主・三浦貞久は周囲を警戒しながら、行動を開始します。

三浦家が生き残るために、まず山名家に接近する必要があります。山名家は当家に“敵視”の立場なので、家宝を贈って敵意のないことを示さなければなりません。貞久はさっそく家宝を買うために商人を呼びつけますが、商人は家宝を売る気がないようです。

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※「家宝を取り扱っていません」と言い張る商人。出し惜しみしているのだろう。家宝を売ってくれるかどうかは多分ランダムである。

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